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パラペットスタンションの必要性やおすすめ製品を紹介

2025.05.13
パラペットスタンションの必要性やおすすめ製品を紹介 屋上やベランダでの高所作業には、作業員の墜落や資材の落下といった人命に関わる重大な事故が発生するリスクがあります。そのような被害を未然に防ぐためには、墜落・落下事故を防止するための安全対策が必須です。   ただし、具体的にどのような安全対策が効果的なのかわからない方もいるのではないでしょうか。   本記事ではパラペットスタンションについて詳しく解説します。パラペットスタンションの必要性や選ぶ際のポイント、おすすめ製品も紹介するので、ぜひ参考にしてください。  

パラペットスタンションとは?

パラペットスタンションとは? パラペットスタンションとは、屋上やバルコニーなどに設置する墜落防止用の仮設手すり・防護柵の支柱のことです。   そもそも、パラペットとは建物の屋上やバルコニー、吹き抜け廊下などの外周部に設置されている低い立ち上がり部分を意味します。扶壁や胸璧、手すり壁などとも呼ばれ、主に雨水が直接外壁に流れ落ちる防水機能を担っています。   対して、スタンションとは柱や支柱を意味する仮設資材のことです。主に、作業床の縁や開口部など、墜落の危険がある場所に設置し、保護柵や親綱を設置するための縦地・支柱として機能します。   なお、パラペットは、落下防止や手すり・保護柵などを取り付ける土台としての役割も果たします。したがって、パラペットに取付可能な墜落防止用保護柵の支柱が「パラペットスタンション」なのです。  

パラペットスタンションの必要性

パラペットスタンションの必要性 パラペットスタンションは、主に屋上やバルコニーの防水工事や設備工事、仕上げ工事などに必要な部材です。   前提として厚生労働省が公表している「安全衛生規則」では、高所作業の墜落防止措置について以下のように規定しています。  
◾️安全衛生規則第518条 事業者は、高さが二メートル以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く。)で作業を行なう場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない 2事業者は、前項の規定により作業床を設けることが困難なときは、防網を張り、労働者に安全帯を使用させる等墜落による労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。 ◾️安全衛生規則第519条 事業者は、高さが二メートル以上の作業床の端、開口部等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には、囲い、手すり、覆い等(以下この条において「囲い等」という。)を設けなければならない。
  引用:労働安全衛生法令における墜 落防止措置と安全帯の使用に 係る主な規定   上記のように、原則として高さ2m以上の高所作業では、足場の組み立てなど作業床を設ける必要があります。   ただし、外壁関連の工事を行わず、屋上のみを対象とする防水工事・設備工事では、昇降用の短いスパンの足場のみを組み立て、外周すべてに作業床を設置しないケースも少なくありません。   また、作業範囲が屋上のみに限られることに加えて、屋内の階段等を使用できる改修・補修工事の現場では、足場を設置しないケースもあります。   そのような作業現場では安全衛生規則第519条に基づき、囲いや手すりなどを設けなければなりません。   足場を設置しないまたは、できない屋上やバルコニーなどに転落防止用の保護柵を設置できるパラペットスタンションは、上記のような法令を満たすために必要です。   パラペットスタンションを設置しないと、防護柵を設置できないため、墜落事故の発生確率が高まるだけでなく、法令違反による注意勧告や罰則を受けるリスクも考えられるでしょう。  

パラペットスタンションを選ぶ際のポイント

パラペットスタンションを選ぶ際のポイント パラペットスタンションを選ぶ際は、以下のポイントを重視しましょう。  
  • 強度や安全性は高いか
  • 搬入や持ち運びがしやすいか
  • 簡単に設置できるか
  ここからは、各ポイントを詳しく解説します。パラペットスタンションの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。  

強度や安全性は高いか

パラペットスタンションを選ぶ際の最重要項目が強度と安全性です。   強度が不十分な製品の場合、墜落事故が発生した際、衝撃や荷重に耐えきれず、防護柵ごと落下してしまう危険性があります。   たとえ作業員の墜落は免れたとしても、金属の塊であるスタンションや防護柵がパラペットから外れ、地上に落下すると人命に関わる大事故を引き起こしかねません。   高所作業の安全性向上を実現するためにも、強度と安全性が高いパラペットスタンションを選定しましょう。  

搬入や持ち運びがしやすいか

パラペットスタンションの選定基準として、持ち運びやすさも重視するべきです。   製品のサイズが大きく、重量のある製品は強度が高い反面、可搬性が低く、使用箇所が限定されやすい傾向にあります。   前述した通り、パラペットスタンションが必要な工事現場では、足場を設置しないケースも多いため、資材の搬入が課題になるケースも少なくありません。   特に、屋上やバルコニーまで屋内を通って資材を搬入する現場の場合、サイズが大きい部材等を持ち運ぶ際に壁や床、天井などを傷つけてしまうリスクも考えられます。   その点、コンパクトかつ軽量なパラペットスタンションであれば、取り回しが容易なうえに運搬時にかかる労力も軽減できるため、リスク回避と搬入作業の効率化を同時に実現できるでしょう。  

簡単に設置できるか

パラペットスタンションを選ぶ際は、簡単に設置できる製品か確認しておく必要があります。   構造が複雑なパラペットスタンションを導入すると、安全対策に時間や手間がかかってしまい、作業効率が大幅に下がるリスクが考えられるでしょう。   また、スタンションの設置が作業員にとって負担になってしまうと、製品を導入しても社内に浸透せず、安全対策として実質的に機能しない場合があります。   高所作業における安全性と業務効率を両立するためにも、できるだけ設置に手間がかからないシンプルな構造のパラペットスタンションを導入しましょう。  

おすすめ製品を紹介

屋上における高所作業の安全性を高めるパラペットスタンションをお探しの方は、株式会社大同機械にご相談ください。弊社では、使い方やスペックが異なる2種類のパラペットスタンションを取り扱っています。  
  • スタンションNRE
  • パラペット手摺ⅡD型
  ここからは、製品の特徴や仕様詳細を解説します。  

スタンションNRE

スタンションNRE スタンションNREは、簡易的な取付が可能なパラペットスタンションです。   横地の単管を通すための受け金具とパラペットをしっかりグリップする取付金具を備えながら、持ち運びしやすいシャープなI型の外観になっています。   パラペットを挟み込む取付金具の出幅が短いため、作業スペースを圧迫せずに転落防止用の防護柵を設置可能です。   特に、床面積が狭い屋上やパラペットの内側面にも防水施工が必要な現場で役立つパラペットスタンションといえるでしょう。   なお、スタンションNREの仕様詳細は、以下の通りです。  
自重(kg) 8.0
挟み幅(㎜) 0~600
  スタンションNREの製品詳細を確認したい方や導入を検討している方は、以下のページからお気軽にお問い合わせください。   >>スタンションNREに関するお問い合わせはこちら<<  

パラペット手摺ⅡD型

パラペット手摺ⅡD型 パラペット手摺ⅡD型は、高い強度と安全性を備えたL字のパラペットスタンションです。   水平、垂直どちらでも取り付けられるため、建物やパラペットの構造、作業範囲に応じて柔軟に使い分けられます。   パラペットの内側に張り出して保護柵を設置できるため、より効果的な墜落防止対策として機能するでしょう。   また、仮設工業会の「枠組足場手すり枠の強度基準」及び「墜落防止設備等に関する技術」に準じた強度・構造で設計されているため、安全性が高いのも特徴です。   固定ボルトを締めるだけで簡単に取付けられるだけでなく、パラペットの挟み板にはゴムチップマットが備え付けられているため、躯体の損傷もケアできます。   なお、パラペット手摺ⅡD型の仕様詳細は、以下の通りです。  
挟み板(㎜) 12(ゴムチップマット)
材質 STKR400 亜鉛鍍金仕上
使用ボルト対辺(㎜) 17 ※押しボルト・押え支柱固定ボルト・手摺柱固定ボルト
自重(kg) 13
垂直挟み幅(㎜) 50~420
水平挟み幅(㎜) 50~500
手摺柱間隔(㎜) 2000
  パラペット手摺ⅡD型の製品詳細を確認したい方や導入を検討している方は、以下のページからお気軽にお問い合わせください。   >>パラペット手摺ⅡD型に関するお問い合わせはこちら<<  

パラペットスタンションについて

高所作業の安全対策として活用できるパラペットスタンションをお探しであれば「株式会社大同機械」にお任せください。   株式会社大同機械は、仮設機材や資材のレンタル・販売、オリジナル商品の開発に携わる会社です。工事現場や工場・倉庫など、幅広いシーンで安全に効率よく業務を進めるために役立つ各種商品を取り扱っています。   弊社では、電話やFAX、フォームからのお問い合わせはもちろん、仮設機材のレンタル・販売のネットショップ「仮設材.com」からのご注文にも対応しています。   また、ご希望の商品や数量が明確に決まっていない場合でも、工程ごとの最適な商品と搬入計画をご提案いたします。場合によっては、現地調査や製品の施工も可能です。   パラペットスタンション以外にも、建設現場における設備・機材不足でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。   >>お問い合わせ・お見積もりはこちら<<  
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