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足場用メッシュシートの役割・設置基準は?おすすめ製品も紹介

2025.07.23
足場用メッシュシートの役割・設置基準は?おすすめ製品も紹介
 
現場管理や足場の施工に携わる事業者のなかには、メッシュシートの活用を検討している方も多いのではないでしょうか。
 
しかし、一口でメッシュシートといっても、性能が異なるさまざまな種類の製品が提供されています。落下物による事故を防ぐためには、安全性の高い製品を選定するのはもちろん、メッシュシートの役割や設置基準などを把握しておくことが重要です。
 
そこで本記事では、足場用メッシュシートの種類や役割、設置基準について詳しく解説します。また、安全かつ快適な作業空間を実現するために役立つおすすめのメッシュシートも紹介するので、自社で活用する製品を選定する際の参考にしてください。

足場用メッシュシートとは?

足場用メッシュシートとは?
足場用メッシュシートとは、足場の外周部を覆うようにかける養生シートのことです。
 
そもそも、足場用の養生シートは、足場上での作業中に材料や工具、水分・塗料などの落下・飛散を防ぐために使用されます。養生シートには、素材や性能が異なるさまざまな製品が存在し、現場の状況に応じて使い分けられています。
 
なかでも、メッシュシートは網目状のメッシュ生地を使用しており、通気性や採光性に優れる点が特徴です。作業エリアの温度を快適に保ちやすく、十分な明るさを確保できるため、快適な作業環境の実現に役立ちます。
 
また、風を通しやすい構造になっているため、ブルーシートや防音シートなどと比較して、風圧による影響を軽減できる点もメリットです。
 
加えて、他素材の養生シートと比較して軽量性も高く、設置や運搬がしやすいことから、足場を設置する工事現場で広く活用されています。
 

足場用メッシュシートの認定基準について

足場用メッシュシートを選ぶ際にまず参考にしたいのが、仮設工業会が定める規格です。
 
仮設工業会とは、建設工事用の仮設構造物の機材・使用基準の設定や周知、技術的指導などを行う団体です。労働災害の防止と工事施工の円滑化を目的として、仮設機材の安全性を確認するための認定制度を設けています。
 
仮設工業会が定める規格は、JIS(日本産業規格)に準拠した内容となっており、建設現場での実用性や安全性を考慮して評価された信頼性の高い認定制度です。
 
ただし、規格を満たしていれば十分というわけではなく、現場では労働安全衛生法や労働安全衛生規則に基づき、墜落防止や物体飛散防止のための適切な措置が義務付けられています。
 
安全な施工を実現するには、仮設工業会・JISの「規格」と労働安全衛生規則の「法令」双方を理解し、現場の条件に応じた製品選定を行うことが重要です。また、規格や法令の改訂動向にも継続的に注意を払う必要があります。
なお、仮設工業会の認定基準は、以下の通りです。

引張り強さ×伸び 68.6KN以上
耐貫通性 重量4.8kgの足場用鋼管を4mの高さから自由落下させても貫通しない

  • 防火加工を施した難燃性の合成繊維を使用しているか
  • 日本工業規格A8952(建築工事用シート)が定める防炎性を有するか
  • 強度、性能に均一性を有するはとめ素材を使用しているか
  • 耐腐食性を備えたはとめ素材を使用しているか
  • はとめに著しい経年劣化を生じる素材を使用していないか
  • はとめの位置はピッチ35cm以下、穴の内径は10mm以上に
  • 綱地に切れやほつれ、ゆがみ、織りむらなどの使用上有害な欠点はないか
  • 各辺の縁部は、はとめ等が容易に外れない構造になっているか
  • 編み込みロープにナイロン等の合成繊維を使用しているか

万全な安全対策を講じるためにも、上記の基準をクリアした仮設工業会認定品のメッシュシートを使用しましょう。
 

設置基準

労働安全衛生規則では、足場用メッシュシートの設置基準を以下のように定めています。

第五百六十三条

六 作業のため物体が落下することにより、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、高さ十センチメートル以上の幅木、メッシュシート若しくは防網又はこれらと同等以上の機能を有する設備(以下「幅木等」という。)を設けること。ただし、第三号の規定に基づき設けた設備が幅木等と同等以上の機能を有する場合又は作業の性質上幅木等を設けることが著しく困難な場合若しくは作業の必要上臨時に幅木等を取り外す場合において、立入区域を設定したときは、この限りでない。

引用:労働安全衛生規則 | e-Gov 法令検索
また、建設基準法施行令においても、ごみの飛散や落下物に対して、以下のように言及しています。
 

(落下物に対する防護)

第百三十六条の五 建築工事等において工事現場の境界線からの水平距離が五メートル以内で、かつ、地盤面からの高さが三メートル以上の場所からくず、ごみその他飛散するおそれのある物を投下する場合においては、ダストシユートを用いる等当該くず、ごみ等が工事現場の周辺に飛散することを防止するための措置を講じなければならない。

2 建築工事等を行なう場合において、建築のための工事をする部分が工事現場の境界線から水平距離が五メートル以内で、かつ、地盤面から高さが七メートル以上にあるとき、その他はつり、除却、外壁の修繕等に伴う落下物によつて工事現場の周辺に危害を生ずるおそれがあるときは、国土交通大臣の定める基準に従つて、工事現場の周囲その他危害防止上必要な部分を鉄網又は帆布でおおう等落下物による危害を防止するための措置を講じなければならない。

引用:建築基準法施行令(昭和二十五年政令第三百三十八号)
 
上記の通り、メッシュシートの設置は、必ずしも設置が法令で義務付けられているわけではありませんが、法的に認められている安全対策の一種として多くの建設現場で取り入れられています。
 

【おすすめ製品】メッシュシート

メッシュシート
工事現場に設置するメッシュシートをお探しなら、株式会社大同機械にご相談ください。弊社では、仮設工業会認定品のメッシュシートを取り扱っています。
 
工事現場外への工具・資材の飛来落下を防ぐ高い耐久性を備えているのはもちろん、塗料や砂塵の飛散防止にも役立ちます。
 
なお、株式会社大同機械で取り扱っているメッシュシートの仕様詳細は、以下の通りです。

項目 ライトネス
型式 KM500P
材質 ポリプロピレン
被覆樹脂
網目の大きさ(㎜) 1
色相 シルバー/ブルー
引張強さ(kN) 1.47以上
引張強さ×伸び(kN・㎜) 68.6以上
ハトメ引張強さ(kN) 0.98以上
防炎性能 適合
充実率(%) 90

メッシュシートの詳細を確認したい方や導入を検討している方は、以下のページからお気軽にお問い合わせください。
>>メッシュシートに関するお問い合わせはこちら<<
 

大同機械について

大同機械について
株式会社大同機械」は、仮設機材や資材のレンタル・販売、オリジナル商品の開発に携わる会社です。工事現場や工場・倉庫など、幅広いシーンで安全に効率よく業務を進めるために役立つ各種商品を取り扱っています。
 
弊社では、電話やFAX、フォームからのお問い合わせはもちろん、仮設機材のレンタル・販売のネットショップ「仮設材.com」からのご注文にも対応しています。
 
また、ご希望の商品や数量が明確に決まっていない場合でも、工程ごとの最適な商品と搬入計画をご提案いたします。場合によっては、現地調査や製品の施工も可能です。
 
足場用メッシュシート以外にも、建設現場における設備・機材不足でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。
 
>>お問い合わせ・お見積もりはこちら<<  

足場用メッシュシートをお探しなら

足場用メッシュシートは、工事現場において落下物による事故やトラブルを防ぐために必要な安全対策の一つです。
 
ごみの飛散や落下物への対策としてはもちろん、快適な作業環境を実現するためにも、安全性が担保された仮設工業会認定品のメッシュシートを活用しましょう。
 
なお、株式会社大同機械では本記事で紹介した足場用メッシュシートのほかにも、安全かつスムーズに作業が進む工事現場を実現するために役立つ各種設備を販売・レンタルでご提供しております。
 
製品の詳細確認はもちろん、現場の状況やお客様のご要望から最適な設備のご提案も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

>>お問い合わせ・お見積もりはこちら<<
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