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簡易クリーンブースの主な用途やおすすめ製品を紹介

2025.05.13
簡易クリーンブースの主な用途やおすすめ製品を紹介
クリーンブースは、局所的な防塵対策や空気の清浄化に効果を発揮する設備として、さまざまな業種で活用されています。

しかし、クリーンブースの設置を検討している方のなかには、コストや時間がかかることから、なかなか導入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。

そのような方におすすめしたい設備が「簡易クリーンブース」です。

本記事では、簡易クリーンブースの主な用途や価格相場を詳しく解説します。また、簡易クリーンブースを選ぶ際のポイントやおすすめの製品も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

簡易クリーンブースとは?

簡易クリーンブースとは?
簡易クリーンブースとは、文字通り簡易的な構造のクリーンブースを意味します。

そもそもクリーンブースとは、清浄空間を作り出すための設備です。製品によって構造は異なりますが、基本的には間仕切り等によって一定の空間を分断し、集塵機やフィルターによってブース内の空気を入れ替えながら循環することで、必要な場所に粉塵やほこり、微生物などが混入していない清浄化空間を作り出します。

なお、高性能なクリーンブースやクリーンルームは、導入に大掛かりな工事が必要な製品が多く、導入にコストや時間がかかりやすい傾向があります。

その点、簡易クリーンブースは、防音パネルやビニールカーテンによって簡易的に一定エリアを区切る構造の製品が多く、短時間で簡単に設置できるのが特徴です。

導入にかかる期間やコストを抑えながら、手軽に清浄空間を作り出せる設備としてさまざまな業種やシーンで活用されています。

 

主な活用場面

簡易クリーンブースは、主に以下のような場面で活用されます。

  • 工事現場や製造工場における防塵対策
  • 薬品・食品工場における異物混入対策
  • 電子機器・精密機器メーカーにおける塵や静電気対策 など


上記のように簡易クリーンブースは、目に見える木屑やホコリの混入を防ぐだけでなく、微細な粒子をシャットアウトする目的でも使用されています。

ただし、簡易クリーンブースは構造がシンプルな分、クリーンルームと比較してブース内の清浄度(クリーンクラス)が低い傾向があります。

清浄度とは、空気の清潔さを表す単位です。単位が表す数値の詳細は規格によって異なりますが、国際統一規格のISO規格(ISO 14644-1)では、1立方メートルあたりに含まれる0.1μm以上の粒子の数が基準となります。

清浄度クラス(ISO 14644-1) 粒子数(個/m3)
クラス1 0.1μm以上の粒子が10個以下
クラス2 0.1μm以上の粒子が100個以下
0.2μm以上の粒子が24個以下
0.3μm以上の粒子が10個以下
クラス3 0.1μm以上の粒子が1,000個以下
0.2μm以上の粒子が237個以下
0.3μm以上の粒子が102個以下
0.5μm以上の粒子が35個以下
クラス4 0.1μm以上の粒子が10,000個以下
0.2μm以上の粒子が2,370個以下
0.3μm以上の粒子が1,020個以下
0.5μm以上の粒子が352個以下
1μm以上の粒子が83個以下
クラス5 0.1μm以上の粒子が100,000個以下
0.2μm以上の粒子が23,700個以下
0.3μm以上の粒子が10,200個以下
0.5μm以上の粒子が3,520個以下
1μm以上の粒子が832個以下
クラス6 0.1μm以上の粒子が1,000,000個以下
0.2μm以上の粒子が237,000個以下
0.3μm以上の粒子が102,000個以下
0.5μm以上の粒子が35,200個以下
1μm以上の粒子が8,320個以下
5μm以上の粒子が293個以下
クラス7 0.5μm以上の粒子が352,000個以下
1μm以上の粒子が83,200個以下
5μm以上の粒子が2,930個以下
クラス8 0.5μm以上の粒子が3,520,000個以下
1μm以上の粒子が832,000個以下
5μm以上の粒子が29,300個以下
クラス9 0.5μm以上の粒子が35,200,000個以下
1μm以上の粒子が8,320,000個以下
5μm以上の粒子が293,000個以下


上記のようにブース内の清浄度が高いほど、クラスの数字が小さくなります。用途や設置場所によって、クリーンブースの清浄度をどの程度に維持する必要があるか変わってくるため、活用場面に適した性能を持つ製品を導入することが重要です。

 

簡易クリーンブースの価格相場

簡易クリーンブースの価格相場
簡易クリーンブースの本体価格は、製品によって大きく異なります。40,000円程度で導入できるシンプルな構造の製品から、100万円以上のコストがかかる大型ブースまで価格帯が幅広いのが特徴です。

平均価格は50万円程度といわれており、製品によっては高額な導入コストが発生するケースもあるでしょう。

なお、簡易クリーンブースの価格を決める要因の一つとして、ブース内の清浄度が挙げられます。

例えば、クラス8のクリーンブースの相場価格は60万円程度です。一方でクラス5のクリーンブースの場合は、100万円程度が相場になります。

特に、自社の用途に合わせて清浄空間を作り出せるオーダーメイドのクリーンブースは、利便性が高い分、導入コストも高額化しやすい傾向があるでしょう。

 

簡易クリーンブースを選ぶ際のポイント

簡易クリーンブースを選ぶ際のポイント
自社に導入する簡易クリーンブースを選ぶ際は、以下のポイントを意識しましょう。

  • 用途に適した性能を備えているか
  • 設置や移動がしやすいか
  • 費用対効果は高いか


ここからは、各ポイントについて深掘りしながら解説します。

 

用途に適した性能を備えているか

簡易クリーンブースを導入する際は、自社の用途に適した性能を備えているか見極める必要があります。

一口に簡易クリーンブースといっても、製品によって備えている性能が大きく異なります。特に、前述した清浄度の確認は重要なポイントといえるでしょう。

例えば、精密機器の組み立て作業では、微細な粒子の混入を防ぐ必要があるため、クラス3〜6相当の高精度なクリーンブースが求められる傾向があります。

一方で、建設現場や工場において、局所的に粒子の大きい木屑や粉塵等をシャットアウトしたい場合であれば、そこまで清浄度の高いクリーンブースは必要ないでしょう。

導入効果を最大化するためにも、簡易クリーンブースの導入目的や用途を明確にしたうえで、必要な性能を備えた製品を選定することが重要です。

 

設置や移動がしやすいか

簡易クリーンブースを選ぶ際のポイントとして、設置や移動のしやすさも重視するべきです。

大前提として、簡易クリーンブースは短時間かつ簡単に設置可能ですが、具体的な構造や組み立て方法などは製品によって異なるため、導入前に確認する必要があります。

なかには、キャスターによって移動しながら使用できる製品もあり、用途次第では効率的に作業を進めるために役立つでしょう。

ただし、設置しやすい製品は構造が簡素な製品も多いため、ブース内の気密性や清浄度は下がりやすい傾向にあります。

したがって、簡易クリーンブースの性能と導入ハードルのバランスを比較したうえで、自社にとって最も使い勝手の良い製品を選定する必要があるでしょう。

 

費用対効果は高いか

簡易クリーンブースを選ぶ際は、費用対効果も比較しておきたいポイントです。

簡易クリーンブースの価格は、主にブース内の清浄度と設置面積によって変動します。清浄度の高い空間を作り出せる高性能な製品ほど、導入コストも高額になりやすいでしょう。

また、カバーできる面積が広ければ広いほど、本体価格は高い傾向があり、自社にとって必要な性能や面積以上のスペックを持つ製品を導入してしまうと、費用対効果が下がりかねません。

かといって、費用面だけを重視してしまうと、ブース内の清浄度やカバーできる面積が足らず、導入効果を実感できない可能性もあります。

費用対効果を最大化するためにも、性能面と予算のバランスを考慮したうえで、自社の予算に収まる製品を慎重に選定することが重要です。

 

【おすすめ製品】移動柵

【おすすめ製品】移動柵
工事現場や工場などにおいて、手軽に清浄空間を構築できる簡易クリーンブースをお探しの方は、株式会社大同機械にご相談ください。弊社では、可搬性に優れた簡易クリーンブース「移動柵」を取り扱っています。

パイプをジョイントパーツに差し込むだけで簡単に組み立てられるだけでなく、製品を連結することで自在に清浄空間の広さも変更可能。本体重量が軽いうえに、キャスター付きなので、移動も楽々です。

さらに、出入り口用ファスナーが付いているのはもちろん、排気ダクトが2ヶ所用意されているため、外側設置式集塵機と接続しながら使用したい場合にも便利です。

室内の解体作業時におけるホコリ飛散防止や休憩所など、簡易的な集塵対策が必要な幅広いシーンで活用できる製品といえるでしょう。

なお、移動柵の仕様詳細は、以下の通りです。

外形寸法(㎜) 1800
奥行 1800
高さ 1950
ダクト寸法(㎜) φ300
パイプ部:スチール製
ジョイント部:強化プラスチック製
自重:約10kg
シート 糸入り防炎シート(厚さ0.25t)
自重:約10kg
防炎認定 日防試第 本20-358-1号
設置時間 約20分/2人


移動柵の製品詳細を確認したい方や導入を検討している方は、以下のページからお気軽にお問い合わせください。

>>移動柵に関するお問い合わせはこちら<<

 

簡易クリーンブースをお探しなら

簡易クリーンブースをお探しなら「株式会社大同機械」にお任せください。

株式会社大同機械は、仮設機材や資材のレンタル・販売、オリジナル商品の開発に携わる企業です。工事現場や工場・倉庫など、幅広いシーンで安全に効率よく業務を進めるために役立つ各種商品を取り扱っています。

弊社では、電話やFAX、フォームからのお問い合わせはもちろん、仮設機材のレンタル・販売のネットショップ「仮設材.com」からのご注文にも対応しています。

また、ご希望の商品や数量が明確に決まっていない場合でも、工程ごとの最適な商品と搬入計画をご提案いたします。場合によっては、現地調査や製品の施工も可能です。

簡易クリーンブース以外にも、建設現場における設備・機材不足でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

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