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工事現場の騒音対策について解説!主な方法や関連製品を紹介

2025.05.13
工事現場の騒音対策について解説!主な方法や関連製品を紹介
工事現場では作業の性質上、騒音が発生しやすいため、周辺環境次第では近隣住民に配慮した厳重な対策が求められます。

しかし、工事現場の管理を行う事業者のなかには、具体的にどのような基準でどういった対策を講じるべきかわからない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、工事現場における騒音対策について詳しく解説します。法的に求められる基準や、騒音対策の具体例、周辺環境への配慮に役立つおすすめの製品も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

工事現場の騒音対策の必要性

工事現場の騒音対策の必要性
工事現場は機械の動作や大型車両の出入りなど、各種騒音が発生しやすい環境です。そのため、現場管理に携わる事業者は、環境省が公表する「騒音規制法」に従い、対策を講じる必要があります。
■ 騒音規制法
騒音規制法では、くい打機など、建設工事として行われる作業のうち、著しい騒音を発生する作業であって政令で定める作業を規制対象としている。 具体的には、工場騒音と同様に都道府県知事等が規制地域を指定するとともに、環境大臣が騒音の大きさ、作業時間帯、日数、曜日等の基準を定めており、市町村長は規制対象となる特定建設作業に関し、必要に応じて改善勧告等を行う。
引用:騒音規制法の概要 | 大気環境・自動車対策

上記の法律に違反すると、市町村長や特別区長から改善命令が下ったり、罰金を科せられたりする可能性があります。

また、法的なリスクがあるだけでなく、十分な騒音対策を行わないと、工事現場周辺で暮らす住民の穏やかな生活を脅かしてしまう場合も少なくありません。その結果、クレームや訴訟問題に発展し、工事が止まってしまったり、企業として社会的信頼を失うリスクも考えられます。

工事をスムーズに進めるためにも、防音対策をはじめとする近隣住民への配慮は必須といえるでしょう。

 

工事現場の主な騒音対策

工事現場の主な騒音対策
工事現場では、主に以下のような騒音対策が求められます。

  • 低騒音機械・工具の使用
  • 防音シート・仮囲いの設置
  • 作業時間の調整
ここからは、各対策の詳細を解説します。

 

低騒音機械・工具の使用

工事現場における騒音対策の一つが、低騒音機械・工具を使用することです。

特に、騒音規制法によって「著しい騒音を発生する建設作業」と指定されている、以下の「特定建設作業」で使う機械・工具を使用する際は、騒音への配慮が必要となります。
1.くい打機(もんけんを除く)、くい抜機又はくい打くい抜機(圧入式くい打くい抜機を除く)を使用する作業(くい打機をアースオーガーと併用する作業を除く)

2.びょう打機を使用する作業

3.さく岩機を使用する作業(作業地点が連続的に移動する作業にあっては、1日における当該作業に係る2地点間の最大距離が50mを超えない作業に限る)

4.空気圧縮機(電動機以外の原動機を用いるものであって、その原動機の定格出力が15kW以上のものに限る)を使用する作業(さく岩機の動力として使用する作業を除く)

5.コンクリートプラント(混練機の混練容量が0.45㎥以上のものに限る)又はアスファルトプラント(混練機の混練重量が200kg以上のものに限る)を設けて行う作業(モルタルを製造するためにコンクリートプラントを設けて行う作業を除く)

6.バックホウ(一定の限度を超える大きさの騒音を発生しないものとして環境大臣が指定するものを除き、原動機の定格出力が80kW以上のものに限る)を使用する作業

7.トラクターショベル(一定の限度を超える大きさの騒音を発生しないものとして環境大臣が指定するものを除き、原動機の定格出力が70kW以上のものに限る)を使用する作業

8.ブルドーザー(一定の限度を超える大きさの騒音を発生しないものとして環境大臣が指定するものを除き、原動機の定格出力が40kW以上のものに限る)を使用する作業
引用:環境省|住みよい音環境を目指して

具体的には、指定地域内の敷地境界において、原則85dbを超える騒音を出す機械の使用や建設作業は禁止されています。上記のような法的要件を守るためにも、85db以下で駆動できる低騒音機械や工具を選定する必要があるでしょう。

 

防音シート・仮囲いの設置

防音シートや仮囲いの設置も効果的な防音対策の一つです。

防音シートとは、防音素材によって編み込まれた仮設シートであり、主に工事現場を取り囲む足場の外周に設置することで、敷地内で発生した騒音が外部に漏れ出るのを防ぐ効果があります。

仮囲いは、工事現場と外部を隔離するために設置する囲いのことです。仮設のパネル等によって、作業区画を分断することで、工事現場の騒音が外部に伝わるのを防ぐだけでなく、資材や粉塵などの飛散防止や安全・防犯対策としても機能します。

防音シートや仮囲いを設置することで、特定の作業だけでなく、大型車両の出入りや作業員の指示出し・掛け声など、工事現場で発生する騒音を総合的に軽減できます。

幅広いシチュエーションにおいて手軽に取り組める騒音対策として、多くの工事現場で取り入れられている手法といえるでしょう。

 

作業時間の調整

工事現場において騒音を防ぐためには、機材や設備面の対策だけでなく、作業時間の調整も必要です。

騒音規制法では、指定地域内で行われる特定建設作業の作業時間に関して、以下のような規則を設けています。

規制の種類/区域 第1号区域 第2号区域
作業時間帯 午後7時~午前7時に行われないこと 午後10時~午前6時に行われないこと
作業時間 1日あたり10時間以内 1日あたり14時間以内
連続6日以内
休業日 日曜日、その他の休日でないこと
第1号区域:良好な住居の環境を保全するため、特に静穏の保持を必要とする区域他
第2号区域: 指定地域のうちの第1号区域以外の区域
引用:環境省|住みよい音環境を目指して

上記のように、85db以上の騒音が発生する作業は、対応可能な時間帯や曜日などに制限があり、区域によって規制の内容も異なります。

現場管理の担当者は、上記の時間帯に騒音が発生する作業を行わないように周知するのはもちろん、作業の進捗状況や対応スケジュールを調整する必要があるでしょう。

 

工事現場の騒音対策におすすめの製品

工事現場の騒音対策に役立つ設備・機材をお探しの方は、株式会社大同機械にご相談ください。

弊社では、さまざまなシチュエーションで活用できる、以下のような防音性能に優れた各種機材を取り扱っています。

製品名 製品の特徴・用途
防音シート ・仮設工業会認定品のポリエステル製防音シート
・高い防音性能と耐久性、防炎性能を実現 ・工事に伴う騒音の軽減と周辺環境への配慮に役立つ
・軽量防音シートもご用意
採光防音シート ・採光性能が高い防音シート
・解体・改築・建設等・各種工事現場の騒音を自然光を取り入れながら軽減可能
・自然光によって作業空間の明るさを維持できるため、照明設備の導入、運用にかかるコスト削減や作業効率と安全性の向上につながる
リングプレート ・敷鉄板緊結安全金具
・鉄板のフラットな状態を維持し、バタツキや横ズレを抑制
・作業員の足が鉄板に挟まれるなどの労働災害を予防可能
・鉄板のガタつきも軽減できるため、車両通行時の騒音・振動を抑えられる
瞬間エアドーム防音ライト ・2分で立ち上げ可能な防音仮囲い
・専用ブロアによって空気を充填するだけで簡単に設置可能
・空気を抜いて畳むだけで収納できるかつ保管スペースも最小限
・採光引布を使用しており、日中であれば照明なしでも作業可能
・はつり作業、杭頭処理、ブレーカー等の建設・解体作業における騒音対策に効果的
サイレントウォール ・ハツリ工事の打撃音軽減などに効果を発揮する防音パネル
・作業箇所に被せるだけで耳障りな騒音を最大50%カット
・作業員一人でも約30秒で組み立て可能
・コンパクトに折り畳めるので、持ち運びや保管もしやすい
STDコレクタ ・電気集塵ユニットを採用した建設現場用の汎用小型集塵機
・5ミクロンの塵を99%以上捕集する高性能プレフィルタを搭載
・フィルタで集塵できなかった微細な塵を吸着可能な電気集塵ユニット搭載
・低騒音型汎用ファンの採用と風量・気流の最適化によって従来型集塵機と同等以下の運転音を実現
・金属アーク溶接等作業で発生するヒュームの集塵からハツリ作業で発生する粉塵・微粒子対策まで幅広く対応可能
プチ集塵機 ・小型軽量の集塵機
・キャスター付で横移動などが容易
・インバーター制御による60・48・40㎥/minの3段階風量切替が可能
・100V・0.4kwの電力で他社200V集塵機と同等の処理風量
・最大71dbの高い静音性
ポータブル集塵機 ・超小型軽量の集塵機
・狭い空間でも作業スペースを圧迫しない
・最大65dbの優れた静音性
・持ち運びに便利なハンドル付き
単管用杭打機 ・単管パイプの打ち込みに特化した軽量・コンパクトな杭打機
・質量約20kgと誰でも扱いやすいサイズ感
・小口径の単管パイプの打ち込みに最適
・杭打機用の低騒音油圧ユニットもご用意
瞬間エアパネル ・空気注入式防音壁
・3m×5mの防音壁を瞬時に立ち上げ、約4~6dB(現場実測値)の騒音低減効果を発揮
・専用ブロアーで約2分空気を充填して、固定するだけで設置可能
・空気を抜いて折り畳むだけで簡単に撤去可能
・可搬性の高いコンパクトなサイズ
しずかるマット ・敷鉄板端部に設置可能な段差対策マット
・10tダンプトラックが通過した際に10dBの振動低減効果を発揮
・敷鉄板の下にベロ部を入れ込むことで設置場所のズレを防止
・運転手から視認しやすい黄色の高耐久性ゴムを使用
・NETIS(国土交通省の新技術情報提供システム))登録品
ハンマドリル ・低振動、低騒音のハンマリング機能を搭載したドリル
・コンクリートの穴あけやハツリ、破砕、溝掘りなどに使用可能
・軽い押付け力で、最速クラスの穴あけ能力を発揮
・堅牢なアルミボディ
・二重絶縁構造を採用


上記の製品以外にも、幅広い作業場所や用途で役立つ各種設備・機材をご用意しています。

各製品の詳細を知りたい、または確認しておきたい疑問やご相談がある方は、以下のページからお気軽にお問い合わせください。

>>騒音対策製品に関するお問い合わせはこちら<<

 

工事現場の騒音対策について

工事現場の騒音対策として効果を発揮する設備・機材をお探しの場合には「株式会社大同機械」にお任せください。

株式会社大同機械は、仮設機材や資材のレンタル・販売、オリジナル商品の開発に携わる企業です。工事現場や工場・倉庫など、幅広いシーンで安全に効率よく業務を進めるために役立つ各種商品を取り扱っています。

弊社では、電話やFAX、フォームからのお問い合わせはもちろん、仮設機材のレンタル・販売のネットショップ「仮設材.com」からのご注文にも対応しています。

また、ご希望の商品や数量が明確に決まっていない場合でも、工程ごとの最適な商品と搬入計画をご提案いたします。場合によっては、現地調査や製品の施工も可能です。

騒音対策製品以外にも、建設現場における設備・機材不足でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

>>お問い合わせ・お見積もりはこちら<<
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